残業時間で会社を選ばない方がいい理由

 

今年も就職活動の時期がやってきた。

 

自分はIT企業に所属している身だが、
学生さんから受ける質問で「残業時間はどれくらいですか?」という
質問をよく受ける。

 

プライベートを大事にしたいという気持ちも分からなくはないが
残業時間を会社を選ぶ選択の1つとしているのであればやめた方がよい。

 

まず残業時間を聞くこと自体があまり好ましくない。
その人に残業時間を聞いたところで会社全体の残業時間が計れるわけではないし
たまたま答えた月が少なかったのかもしれない。

 

あと同じ会社でもやはり会社・部・課・グループ・チーム・プロジェクトと
いろいろな組織単位があるが、文化がありどれも違う可能性が高い。

それに職種や担当している案件、製品によっても残業時間はバラバラなことが

多々ある。
1人だけに残業時間を聞いてもほとんど参考にはならないだろう。
(それに100時間超えの残業している社員が学生を相手に出来る人がどんだけいるかを考えると実際残業時間が多い人に巡り会えるのは中々難しいと思う。)


学生の中で凄い人だと、休日に電話かけてみたり、夜に建物の明かりを見て大体の残業時間を把握するという手段を取る人もいるだろうが、氷山の一角を見たところで本当の残業時間は分からないだろう。


あとは、社員がいい会社アピールのために残業時間を過小申告することも考えられる。


前置きが長くなったが、あまり残業が多い会社に入るのを避けたいのであれば
社員にこう聞いたらよい。

「お仕事で残業することもあるかと思いますが、

御社では残業時間はどのように管理されているのでしょうか?」

 

ここで、「自己申告」だとか「タイムカード」でとかだと

ちょっと気をつけた方がよい。

 

ポイントなのが、“第3者によるチェック機構”があるかだ。
会社の部署で言うと、人事部とか労働部とかあとは労働組合とか名前は違うかもしれないが、きちんと残業時間をチェックする第3者の部署が存在し、チェック機構が働いているかを聞いた方がよい。

 

残業時間を聞くのではなく、残業を取り締まるような仕掛けや仕組みがあるかを
聞くということだ。あとは残業のごまかしが聞かないような仕掛けがあるとかもだ。
PCの起動時間が管理されていたり、建物の入退場が記録されているとか
労働時間が管理されているかで残業時間が実態と乖離されているような文化が
根付いていないかが分かる。


もちろん以上のようなチェック機構が無くとも残業時間が少ない会社や仕事など
ごまんとあるのだろうが、、、上記のことを聞くときはそのままドストレートに聞くと
「こいつ、残業のことしか考えてないのか」と思われかねないので、
「昨今、働き方改革についてどこの企業も取り組まれているかと思いますが
 御社は残業時間の管理などはどういう取り組みをされてますでしょうか?」など
丸めて聞いたほうがよいかもしれない。